Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

40mmとNoktonとBatis

40mmという画角にはどこか歯がゆくも、愛おしいイメージがある。 旅先でレンズ交換をしない(したくない)私にとって出発の前夜など、35mmか50mmかで小一時間悩むこともあり、2つのレンズをカメラに付け替えては感触を確かめたり、右手と左手にそれぞれのレ…

脳 MRI (備忘録)大きいは正義?

先日脳MRIを受けてきた。 実はめまいがぶり返しており、その関係で大学病院へ紹介状という形になった。「うちではこれ以上はどうしようもありません」という医師(近所の耳鼻咽喉科)の言葉は素晴らしい。プライドや見栄でダラダラと診察を続けられるよりは…

遠征備忘録(2)棒ノ折山にてHasselblad 500C/M

年明け早々、埼玉県飯能市にある棒ノ折山(969m)に登ってきた。前回書いためまいのリハビリも兼ねて(めまいはむしろ積極的に体などを動かした方が良いらしいので)の日帰り登山だった。今回持参したカメラはHasselblad 500C/MとPlanar C80mm F2.8(35mm換…

世界はそれでも回っている(良性発作性頭位めまい症)

本日はカメラとは関係ない話。もしこれを見ている方がいれば、いつか自分もそうなるかもしれない、その時はこのブログを思い出して欲しい。 昨年末、少し鼻風邪を引いてしまった。1週間もしないうちに軽快したので、特に気にすることもなくその日の夜はいつ…

Nikon New FM2 デビュー&レビュー in 江戸川橋

一般的にはおそらく順番が逆だとは思うのだけれど、ライカを散々使いまわした後でも、Nikon New FM2(以下FM2)はいつか使いたいと思っていたカメラである。謹賀新年、財布の口が開放F1.2となった今、良い機会だから手にしてみることにした。 昼食にマヨネー…

小さなジュエリーボックス- Hasselblad 500C/M

ハッセルブラッドは1841年、ライカ(正確にはオプティシェス・インスティトゥート)は1849年、現在の2社の前身として光学産業に参入した。 その後、(異論はあるにしても)、コンシューマー向けのライカM3は1954年、ハッセルブラッド500Cは1957年に誕生した…

なぜフィルムで撮るのか(2018年末考察記)

デジタルカメラ全盛期(というか成熟期)においてフィルムで撮っていると時々自問自答することがある。なぜわざわざこんな面倒な作業で写真を撮るのだろう。フィルムでないとならない理由は1つもないし、デジタルだろうがフィルムだろうが結局はデータ(フ…

心のフィルムに焼き付けて(失敗備忘録)

先日古い友人に会うために都内に向かった。久々の再会で、まあ年末でもあるし、近況報告もということで2人だけの同窓会(そもそも私にはほとんど友人がいない)。 最初カメラ無しで出かける準備をしていたのだが、棚の隅にあったペンタックスがPentacon 50/…

APS-Cについて思うこと。

先日所用ついでに六本木の富士フイルム本社で機材レンタルをしてみたところ、APS-C機について思うところがあったので備忘録。 コンシューマ向けの廉価でコンパクトなミラーレスフルサイズが当たり前になってきた現在、かつて高額で一部のプロにしか使われな…

三脚の購入 GITZO GT0545T ( GK0545T )

三脚を頻繁に使うことはないが、全く使わないわけではない。それでとりあえずコンパクトなものを、ということでVelbon UT-43Qを購入してもう5年になる。UT-43Qはとてもコンパクトで重さは1kg程度、そして全長はおよそ30cm。その気になればビジネスカバンにも…

Carl Zeiss Distagon 35mm T* F1.4 ZM レビュー

Carl Zeiss Distagon 35mm T* F1.4 ZMは素晴らしいレンズである。ビルドクオリティーや質感は逞しく、光学性能は非常に高い。その大きなレンズ口径はたっぷりと光を取り入れることを担保しており、鏡筒の大きさはどのような環境にも耐えうるという信頼の証で…

撮らなきゃならないと思った瞬間に何かが壊れた話

先日、やや身体がだるかったが、最近写真をとっていないので撮らなきゃなーと思いながら重たい中判カメラをリュックに詰めた。それから玄関に座ってスニーカーの靴紐を結び直してみたりするが、どうにもだるい。疲労蓄積。40代更年期。それでも気を振り絞っ…

Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 Aspherical Ⅱ レビュー(備忘録)

数ヶ月前にflickrにのせたNoktonの写真へ先日コメントがついた。それで、ああ、そういえばこんなレンズ持っていたなーと思い出して備忘録。 正直なところフォクトレンダーのノクトンは借り物含めてこれで4本目であるがどれもシックりとこなかった。おそらく…

LEICA SUMMICRON-M f2/50mm 第四世代 備忘録

お気に入りのズミクロンについて私的考察と備忘録。 おそらくライカMマウントのレンズ群の中ではトータルで最も安定性と信頼性の高いレンズだろう。フィルター径39mmのf2で暗いこと、またライカブランドによるプレミアで本来の性能価格の30%程度は上昇して…

草津温泉とMamiya RZ67 Pro II、LEICA M6、旅の思い出

圏央道から関越、それから渋川伊香保ICで降りて約2時間。雄大な山々が連なるロマンティック街道を抜けてようやく草津に到着する。日本有数の温泉街。 車を適当な場所に停めてから町並みを散策する。民芸店や居酒屋が所狭しと並ぶ路地裏を浴衣姿の女性たちが…

LEICA SUMMILUX-M 50mm F1.4 2nd 第二世代 レビュー

以前現行ズミルックス50mm(asph)をレビューしたので、今回はそれ以前、いわゆるpre-asphと呼ばれるもののうち第二世代をレビュー。 鏡筒の作りが秀逸な貴婦人こと1stから改良を加えた第二世代。呼び方は色々あるが、1stのマイナーチェンジということで『後…

レンジファインダー・ビヨンド(Voigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4P)

Voigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4P。随分前に新同品を安く手に入れることができたので備忘録レビュー。 ライカのフレームに21mmはないため、別途ホットシューにつける外付ファインダーが必要だが、私は外付無しの撮影が気に入っている。 M3だろうが、M6だろ…

写真と共時性(シンクロニシティ)

これは全て実話である。 不思議な事があるもので、今朝オフィスに入り、窓際の私のデスクの上にカバンを置こうとした瞬間、黒い物体があるのに気が付いた。ちょうど度入りのサングラスを外したところだったためディテールはよく分からないが、何やら毛並みら…

M6 with 世界を変えた書物展

上野の森美術館で開催されている世界を変えた書物展を観てきた。 感想を述べると展示会室のレイアウト、構成、もちろん展示品である貴重な蔵書類全てが素晴らしく無料というのが信じられないほどの出来栄えだった。おそらく金沢工業大学の学生陣もヘルプして…

Leica M6 レビュー

1984年デビューの露出計搭載モデル。M型のマウントとして基本スペックは踏襲しており、フレームの数が多いこと、そしてTTL露出計が付いたことが最大の特徴だろうか。 M6のレビューを調べると皆色々な感想や意見を述べている。好意的なもの、初心者向きだとす…

SMC Takumar 55mm f1.8 分解そして清掃(カビ取り)

まさかレンズを分解することになるとは思わなかった。 幸か不幸か、私はこれまでカビありレンズというものに当たったことがない。というのも、多少高くてもカビありという表記を避けてきたからだ。クモリはいい、チリも埃も、しかしカビ跡ならまだしも、現役…

Hektor 135mm f4.5 (ヘクトール135mm)

ライカのレンズは本当に面白いな、としみじみ感じた。90mmで中望遠の耐性がついたためか、今度はライカの135mmを試してみたくなった。 もっとも135mmは前回500円で買ったTakumarのレンズで経験済みであり、90mmにはないさらなる圧縮効果に大変興奮を覚えた。…

ギアはシンプルにすべし(遠征備忘録)

数日前に秩父の宝登山に登った。登山といっても日帰りのできる軽いハイキングコースである。久々の遠征でもあるし新しいバッグ(Peak design20L)の使用感(こちらは後日投稿予定)もかねてカメラを4台を持参した。それぞれa7s+SEL85、GRII、Plaubel Makina6…

ワンコインレンズ、ワンコインカメラ(Asahi Pentax SP, Takumar 135mm)

妻の買い出しに付き合わされて街に出かけたところ、行きつけのカメラ屋さんがワゴンセールを催していたので覗いてみる。文字通りワゴンの中に無造作に積み上げられたカメラ、レンズ群。もちろんどれもジャンク品でALL500円の値札が貼られている。その中でひ…

WHOとゲーム障害、カメラ脳

ずいぶん前になるが、サックスプレーヤーの菊地成孔さんがラジオでアドリブ脳について話しているのを聞いたことがある。同じくサックスプレーヤーであるエリックドルフィー氏のおでこの瘤(こぶ)を、素晴らしいアドリブの詰まった『アドリブ脳』だというわ…

ライカと90mm (テレエルマリート 90mm fat)

ライカ、というかレンジファインダー機における中望遠〜望遠レンズの立ち位置は微妙だ。 90mmや135mmはブライトフレーム(視野枠)が狭くなること、また一眼レフ機と異なりファインダー内の像はレンズを変えても全く変化しないため、例えばbokehの程度や圧縮…

LEICA Summicron 35mm (6 elements)(ズミクロン 6枚玉)

初夏の日差しがほのかに降り注ぐ日曜日の午後、東京散策に出かける。ちょうどフィルムを1ロール使い切ったところで老舗カメラ屋を覗いてみる。ショーケース内に所狭しと並んだレンズ群。その中にSummicron 35mmの6枚玉をみつけた。 ズミクロン35mmは初代の8…

Biogon 35mm 2/35 ZM ショートレビュー

前回のSonnarに続き、Biogonについて私的考察をしてみたい。 coalfishsholco.hatenablog.jp 職場の同僚曰く「手放す予定なのでよかったらどうぞ」という流れで私の手元にきたものだが、結局返却してしまい今はもうない。ほとんど撮る時間もなくレビューする…

Matureな写真家のためのmatureなレンズ。Zeiss c sonnar 50mm F1.5

この世に2種類のレンズがあるとする。ひとつはどんな状況でもミスをしないレンズ、もうひとつはミスは多いがうまく決まった時は芸術性を帯びるレンズ。ライカMマウントのうち純正以外の選択肢で代表的なZeissレンズ。C-sonnar 1.5/50は間違いなく後者に入る…

Kodak Portra (ポートラ400)

近所の写真屋さんはポートラをバラ売りしている貴重なお店だ。量販店ではポートラは通常5本セットでそこそこの値段で販売されている。普段カラーで撮らない私には5本セットの価格では少しためらってしまう。そんなわけで今回も1本のみ購入させてもらった。 …