Cure of GAS

Castle Rock Photography

日々について淡々と書きとめてます。

ライカ

ライカで撮る意味(ライカQ3へのメッセージ)

先日、ライカQ3がローンチされた。 スペックやデモ機の紹介動画をみる限り、Q2に比べかなりアップデートされているように感じる。 そういえば私がQを手にしたのは2016年で、それが初のデジタルライカだった。恐らく、多くの人がそうであるように散々興奮して…

ライカM3の鑑定結果について

11月8日放映のなんでも鑑定団で稲垣吾郎さん出品のライカM3ブラックモデルが査定された。 www.tv-tokyo.co.jp 鑑定士のコメント M3のオリジナルブラックペイントに間違いない。ボディは1963年製、レンズはズミクロンF2の50mmで1961年製。M3は1966年ま…

フィルム売り場が無くなっていた。

近所の家電量販店のカメラ関連売り場が改装され、見事にフィルム売り場が撤去されていた。それどころかカメラ売り場の規模そのものが縮小、休日だというのに客は少なく閑散としている。 カメラが売れない時代 今更始まった訳ではないが、身近で起こるとやは…

ズミルックスとズミクロン35mm

海外レンズブログやYouTube動画などでもよく取り上げられる比較。私も含めこの2つのレンズ、どちらを入手すべきかで悩む方は多いだろう。もちろん2つとも手にするのも夢があっていい。両方使用した経験から個人的な感想を述べたい。ほどほどに参考にしていた…

ライカMP 0.72 レビュー

残念ながら、私の所有物ではない。期間限定(3月いっぱい)の使用だがなるべくフラットにレビューしたい。 しかし久々のライカは楽しい。M6を手放してからというもの、ここにきてライカ熱がマグマのように吹き出した感がある。 MPはM6の分身のように言われる…

レンズの順位付けをしている中で感じたライカ、とその魅力について

在宅・時短勤務が長引くと過去の思い出に浸る時間も多くなる。思いつき企画でこれまで使ってきたライカレンズに順位をつけてみたい。そしてその流れにおいて、ライカの魅力について後半に語ってみる。 第3位 ズミルックス 50mm 2nd なんというか、懐古主義と…

個人輸入にまつわる色々な思い出

思えば昔から個人輸入を頻繁にしてきた。書籍やレコードなどの小さいものから服や楽器に至るまで。今は日本からでも外国のAmazonで手軽に購入できるが、20年前の当時は現地のショップにアクセスして送ってもらう必要があった。そんな思い出について語りたい…

Leica M5 レビュー

M5は他のMモデルと比べやや異質だ。まずそのデザイン。なんともモダンな佇まいで、これは良い意味で新しい時代のライカを予感させるものであったが、そのやや拡大した大きさやのっぺりとしたデザインがライカパトロンとも呼ばれる熱心なユーザーから反発を買…

Leica M4-P レビュー

ここ数年、市場でめっきり姿を見せなくなったM4-P。個人的にはライカM6に次いで使用歴の長いモデルで、このカメラとともに色々な思い出を作った。 M4-PのコンセプトはM4に28mm枠を付けたプロ仕様とのことだが、露出計を除いたM6と考えた方が分かりやすいかも…

Leica Elmarit 28mm F2.8 ASPH レビュー

前回ウルトロンの記事を書きながらそういえばエルマリートについてのレビューがないことに気がついた。せっかくなので 28mm DAY。暑さに負けず拙い言葉を紡いでいきたい。 ライカエルマリートの歴史は比較的古く、初代モデルは1964年に発売された。その後マ…

Voigtlander Ultron 28mm F2 VM レビュー

2008年8月に発売されたライカMマウント用大口径広角レンズ、Voigtlander Ultron 28mm F2 VM。少しだけ触る機会があったので簡易レビュー。 このレンズ、超屈折率レンズ採用で全長51.2mm、重さ240gと、大口径レンズにしては軽く短く、コンパクトなライカに最…

【50mm編】ライカMマウントレンズまとめレビュー

50mmの画角は嫌いではないが、特に好きでもない。常用かと言われればそうでもないし、全く使わないわけでもない。標準と呼ぶにしてはやや狭いし、被写体を強調するには広すぎる。無個性のようで時々ハッとするような、直感に訴えかけてくる絵を描くことがあ…

Leica Summicron 35mm F2 ASPH. レビュー

現行のフードねじ込み式の前のモデルで、4世代目。非球面レンズ採用とあってやや重量は増したが、相変わらずのコンパクトさで取り回しに困る事は全くない。 描写を一言でいい表すと、とにかく優秀。オールド感は全く無く、しっかりと、真っ直ぐと結像する。…

Leica Summarit 50mm F1.5 L レビュー

先代クセノンを改良し、1954年から60年にかけて製造されたレンズで、最短1m、フィルター径E41、そして320gと大変重たい。M3に装着しておよそ1000g(1 kg)。ある意味重厚重量級の大変個性的なレンズである。 Leica M3 // summarit 50mm F1.5 L Leica M3 // …

Carl Zeiss Biogon 28mm F2.8 ZM レビュー

ZeissのMマウントレンズ群の中でビオゴンタイプは最も信頼のおけるレンズだろう。撮像はスカッと抜け、歪みも極限まで抑えられている。とにかく描写は素晴らしい。 ビオゴンは 21mm、25mm、28mm、35mmがあり、この中でも28mmという画角はかなり地味な存在で…

Leica Summaron 35mm F2.8 レビュー

前回ズマロンF3.5のレビューを書いたので、今回はF2.8について。 4群6枚のレンズ構成はF3.5と同じだが、ランタンガラスを使用したことで半段ほど明るいF2.8となった。さらにF3.5(190g)に比べ30gほど軽く、最短距離もF3.5の1mから70cmとなっており、総じて…

Leica Summaron 35mm F3.5 (goggle)レビュー

LEICA M3用に買った35 mmレンズで、眼鏡付きのもの。サイズが重くなる反面、M3の宿命である最短撮影距離1 mをゆうに割り込み、65 cmまで近接できる優れもの。 M3 & Summaron 35mm F3.5 写真家の渡部さとる氏も著書『旅するカメラ』の中で、印画紙にネガを焼…

【35mm編】ライカMマウントレンズまとめレビュー

35mmは私にとって"視野角"と言っていいほどしっくりくる画角だ。それは谷中辺りをあんみつの甘い匂いに誘われながらぶらぶら散歩している時に出会い、見定めた景色や光景そのものをなんの苦もなく、その場でライカのファインダーで捉えることができる。一歩…

Carl Zeiss Distagon 35mm T* F1.4 ZM レビュー

35mmについてはライカユーザーならズミルックスが最終着地点となっていることに異論はないだろう。そんな中、Zeiss Distagon 35mm F1.4は比較対象として選ばれる代表的なレンズである。 プライスがズミルックスに比べ3分の1のため、"Poor man's Summilux"と…

Nokton 35mm F1.2 Aspherical Ⅱ レビュー

思えばフォクトレンダーという会社というかブランドは個性的だと思う。それはかつての富士重工(現 SUBARU )のように、マニアックなニーズに特化した製品づくりをしているように感じる。 ライカ純正ではあり得ないスペックのレンズ。ノクトン。35mm F1.2 に…

Leica Summicron-M 50mm F2 第四世代 レビュー

おそらくライカMマウント50mmの中ではトータルで最も安定性と信頼性の高いレンズだろう。ライカのブランド価値が実性能価格の30%程度は上昇させていることは否定できないが、そのコンパクトさ、すこぶる優秀な光学性能はレンジファインダーがなんたるものか…

Leica Summilux-M 50mm F1.4 2nd 第二世代 レビュー

鏡筒の作りが秀逸な貴婦人こと第一世代から若干の改良を加えた第二世代ズミルックス。 マイナーチェンジということで『後期型』と呼ばれることも多い。フィルターサイズは43mmで、第三世代と現行asphの46mmに比べて小ぶりとわかる。 驚かされるのがズミルッ…

Voigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4P レビュー

COLOR SKOPAR 21mm F4P。随分前に新同品を安く手に入れることができたので簡易レビュー。 ライカのフレームに 21 mm はないため、別途ホットシューにつける外付ファインダーが必要だが、私は外付無しの撮影が気に入っている。 M3だろうが、M6だろうが普通に…

LEICA 中望遠レビュー

レンジファインダー機における中望遠〜望遠レンズの立ち位置は微妙だ。 90mmや135mmはブライトフレーム(視野枠)が非常に狭くなること、またTTL(レンズを通して見る)ではないため、レンズを変えても画角の変化やBokehの程度など、結果の予測シュミレーシ…

Leica Summicron 35mm (6 elements)(6枚玉)

初夏の日差しがほのかに降り注ぐ日曜日の午後、東京散策に出かける。カメラはライカM4-Pと非球面のズミクロン35mm。気ままに東京下町を撮影する。 ちょうどフィルムを1ロール使い切ったところで老舗カメラ屋を覗く。ショーケース内に所狭しと並んだレンズ群…

Carl Zeiss Biogon 35mm 2/35 ZM ショートレビュー

35mmはとにかく激戦区。ライカMマウントでも例外ではない。その中でも開放F2の明るさを持つBiogon 35mm 2/35 ZMはトータルで最もベストなチョイスではないだろうか。 Biogon構成のレンズは収差が少ないことが特徴で、メーカーによるとディストーションはほぼ…

Carl Zeiss C-Sonnar 50mm F1.5 ZM レビュー

1932年以来構成が変わっていないゾナータイプのレンズ。C は Classic の C でも良さそうなのだが、公式には Compact の C とある。確かに開放F1.5と大口径であるにも関わらず大変小さく、そして大変軽い(250g)。そしてルックスが素晴らしい。ライカに装着…

Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH. レビュー

描写の所感としては、従来までの球面の柔らかいテイストを残しながらも、より鋭敏でコントラストを増加させており、非球面による収差の低減、そしてなだらかで霧に包まれたような Bokeh は素晴らしいとしか言いようがない。 開放からシャープで、絞りの変化…

M-Rokkor 40mm F2.0 レビュー

ライカミノルタCLと同時に入手したレンズ。本家ライカCLにはsummicron 40mmがセットとなっているが、レンズの差異はほとんどないようだ。 第一印象として、とにかく小さく軽い。しかし決してチープな作りではなく、絞り環やピントリングのタイトでスムーズな…

ライカミノルタ CL(フィルム)レビュー

1973年に発売されたコンパクトフィルムカメラ。ミノルタと業務提携していたため、国内と海外で名称とロゴが異なるが、私の所有していたモデルはライカミノルタCL。ライカCLもライカミノルタCLも中身は同じだが、ライカCLにはデジタルもあるので、検索時など…