Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

モノクロ自家現像 #2

今回使用(予定)の現像液について調べたことをまとめます。

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現像液は粉タイプのD-76というものがもっとも一般的のようなのですが、粉末を秤に乗せて溶かしてという作業がどうにも自信がなく、また粉が飛散したらどうしようなど心配なので液体タイプを選択しました。

希釈と混合

濃縮液(原液)に水を混ぜたものを使用液と呼ぶようです。しかし原液と水の希釈割合に癖があり、製品には1:4とか1+4とか書いてあります。よく理解していなかったのですが、厳密には1:4と1+4は異なり、1+4は1:5と同じ表現になります。最近は1+4のようにプラス表記がほとんどのようです。silversaltさんがとても参考になりました。

現像液:Kodak T-MAX Developer

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マニュアルには1:4と表記してあったのではじめ悩みましたが、表のラベルに1+4とイラスト付きでありますのでそれで希釈します。作りたい溶液mlを5で割って原液の割合を決めます。今回は初めてなので35mmフィルム1本分の必要量300ml(パターソン現像タンクの場合)を作ります。原液60mlと水240mlです。

100ml用メスシリンダーで問題なく作れました。ラベルを貼って軽く撹拌させました。当日バタバタするのが嫌なのと、一晩ぐらい寝かせたほうが混合がうまく進むということであらかじめ作っておきました。 

現像時間

現像時間は使用フィルムと液温によって設定します。あらゆるフィルムと現像液の基準現像時間が載っているdigitaltruth photoによると、今回使用するFujifilm Neopan Across 100は液温20度で5分30秒とありますので、それで実行してみたいと思います。

定着液:Ilford Rapid Fixer

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Ilford社にこだわりがあるわけではないのですが、一応モノクロフィルムでIlford HP5+400を使用することがあるため、なんとなく気分的に選びました。500mlの大きさとかがあればいいのですが。

希釈は先ほどのkodakと同様に1+4なので計算が楽でした。ただ、定着液は少し多めに作りたいと思い、600ml(原液120ml+水480ml)作成しました。

定着時間

マニュアルによると液温20度で2分〜5分とあります。標準的な定着時間も3分のようなので、それで設定します。

停止液と水洗促進剤とドライウェル

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現像液を排出したらすぐに停止液を流し込んで現像を停止させるようですが、酢酸でも水でもどちらでも良いとあるので水にしました。

水洗促進剤は富士フィルムのQWを使います。今回の作業で唯一粉末状薬品で、おまけに2リットルの水に一袋とありますのでそれ用のボトルを購入しました。大きくて重いです。写真左の大きなタンクです。

最後にドライウェルですが、これは5mlに対して水1リットルで作成します。調べると要するに中性洗剤なのでそんなに緊張せずに作業後半に即席で作りたいと思います。

保存期間

マニュアルによると、KodakとIlford共に未開封の原液では保存期間2年とあります。水と希釈した使用液では、最も理想的な保存をした場合で6ヶ月とあります。反対にもっとも保存状態が悪いと2週間〜1ヶ月となるようです。

この数字は保存場所の温度や容器中の空気の割合に左右されるとのことで、特に容器中の空気の割合はかなり影響してくるようです。使用液はキャップギリギリまで作って空気の層を作らないようにするのが理想です。

コスト

最後にコストです。仕事ではなく趣味なのでコストについてはどちらでもよいのですが、結論から言うと正直私のような超ライトなフォトグラファーではコストはむしろ割高になるかもしれません。

今回購入した現像液と定着液を合計2リットルとして、およそ5000円です。フィルム1本あたりおよそ100ml(現像液、定着液それぞれ60mlずつ)の原液が必要になるとすると、20本現像できる計算になります。よってフィルム1本あたりの現像料は初期投資費用除いておよそ250円ぐらいとなります。

お店でモノクロ現像すると800円から1000円くらいかかるので確かに自家現像の方が安くはなりますが、液体の保存期間があるため最低でも月4〜5本くらい現像しないとコストパフォーマンスは悪いかもしれません。

しかしお店で出した場合、仕上がりまでに最低でも1週間かかります。私の1週間分の時間価値は恐らく給与の1/4ほどだと思います。時間をお金で買ったと思えば安いかもしれません。さらに自分で現像するという気分はDIYの感覚と同じであり、準備段階にもかかわらず私は幸せとワクワクを感じています。それで十分です。

 

 

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