Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

思い出のカメラ:Nikon F100

Niko F100は1998年の12月にF5の軽量版として発売されたモデルで、私が手にしたのはそれからおよそ4年後の2002年あたりだったと思う。当時付き合っていた彼女が偶然にも写真学校を出たカメラマンであり、愛機がF100だったためだ。

Nikon F100

F100で何枚かショットしたことがある。残念ながらネガは全て彼女が保管していたため、今となっては何を撮ったかも知る由もない。SadeBy Your Sideを聴きながらネガを確認する彼女の姿をおぼろげながら覚えている。

「ねえ、ポートレート撮らせてよ」

付き合い始めて数ヶ月した頃、彼女がそう切り出した。そういえば私は彼女に写真を撮られたことがない。カメラと私はいつも彼女の側にいたのに。今頃になってなぜだろう。

 

「相手を知る時間が必要だったから」 

 

それからしばらくして別れることになった。当時私は自分の事しか考えられない若者だった。彼女の仕事や抱えている問題に向き合おうともしなかった。おそらく彼女は傷ついていたのだろう。40歳を過ぎた今なら理解してあげられるかもしれない。そして写真や大好きなカメラについて語り合えるだろう。

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この記事を書くきっかけになったのは数ヶ月前に整理していた棚から出てきた数枚の私のポートレートである。光やアウトフォーカスの具合など今見ても独特のセンスを感じる。とても今の私には撮れそうもない。

けれどもいつか自分の妻をこんな感じで撮れればいいかなと思う。