Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。(はてなスターは外してありますのでお気軽に閲覧してください)

Leica M3レビュー

台風で外出もままならない。時間ができたので記録としてLeica M3の私的レビューを書こうと思う。ちなみに私のライカ遍歴はほぼゼロで、デジタルライカはいくつか使ったことがある程度だが、フィルムはM3が初めてである。きっかけは単純で、M3というものを触って、使用して、名器とはなんなのかを実感してみたかった。よってマニア受けするレビューではない、あくまでいちユーザーとしての所感に留めておきたい。

M3を手に入れたのはおよそ1年前で、まあまあ状態の良いOH済みをそこそこの価格で購入した。相場からいうと高いとは思うが、経験としてユーズドは、あまり状態の良くないものを安く買うと間違いなく後悔するため納得はしている。

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外観

クラシックな作りで、現在のコンパクト型カメラの原型になっているのは間違いないだろう。実用性をスポイルしないギリギリのラインでデザインされている。距離計、ファインダー、シャッタスピードダイヤル、その他各パーツのレイアウトはグリッドに沿っており、月並みな言い方だがドイツ気質に裏付けされた生真面目さが伺える。そして重量。M3は見た目よりはるかに重い。ダンベルなどのようにひとつの物質の質量によるものではなく、小さな部品が集まって1つの質量を産み出しており、オメガやロレックスなどの時計を初めて手に取った時の感覚に似ている。シンプルに表現するならば、程よい重さ、である。
M3は置いているだけで十分な存在感があり、アンティークな骨董品と同じ次元のオーラがある。コレクションのために購入する方の気持ちはよくわかる。

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操作性

私のはダブルストロークモデルのためチャッチャッと短く2回巻き上げる。しかし私はどうもこれが苦手で、特に2回目が巻ききっておらずシャッターチャンスを逃すことがよくあった。その他は特にこちらが判断できることではない。 M3はすでに完成されている。年齢でいうと二回り近く上のものに若造が何を言えるだろう。M3の操作性を評価するのではなく、自分がM3に従うようになるべきだと思う。

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機能

ファインダーの視野率がほぼ100%で、両眼開けたままで撮影ができる。基本的に使用レンズは50mmから望遠レンズに限定されており、35mmを使う場合、眼鏡付きレンズか外付けファインダーが必要となる。評論家の話では眼鏡付きは精度が狂いやすいので外付けファインダーがおすすめらしい。実際にSummaronなどの眼鏡付きを所有していたが、眼鏡部への衝撃などには特に気を使った。

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実用上の問題点

M3はカメラ自体の撮影最短距離が90cm〜1m(個体差あり)で、たとえレンズの最短距離が70cmであろうと無効になる。通常では50mmで1mまで近づけば十分にポートレートなどを楽しむことはできるが、私を含め最近のDSLRで最短30cmなどに慣れていると、テーブルフォト時などで思わず面食らうことがある。しかし前述の眼鏡付きレンズを使うと65cmまで寄れるので、近接撮影を楽しみたい方は眼鏡付きをお勧めする。

結論

時代を作ったカメラ。50mmを多用する方でレンジファインダーが好きなら買わない理由はないし、少しでも興味があるなら、”Just Do It!(ぶつくさ言わず買いなさい)”