Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

GRとLeicaと

2018年 謹賀新年。

昨年の12月の忘年会で少しスピーチをすることになった。記念にと思い女性社員に「とりあえずボタン押せば撮れるから」とだけ伝えてGRを渡した。1億総カメラマンの時代、特に写真を撮ることに技術はいらない。しかしこの場合に困るのがカメラの設定をどうするか、である。

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私は、例えば記念写真を誰か別の人、店員さんなどに頼む時、経験上マニュアルモードか、SS優先にしてSSを60か125にしている。これならばとりあえずブレは防げる。直感的にこの人はブレるな、と思った場合は125にする。かつてはPモードで渡していたのだが、特に室内ではss 1/40など平気で設定してくる。1/40は多くの場合素人(一眼などを扱ったことのない者)なら間違いなく手ブレが起こる。

忘年会の会場は割と薄暗く、ISO6400 f2.8 1/125が適正であった。GRはかなり優秀でISO6400など全く問題にならない。それでまずはMモードにして手渡した。彼女はしばらくテスト撮影をしていたが、すぐに戻ってきて「〇〇さん、なんか撮れる写真がすっごく暗いんですけど。。」とGRを手渡してきた。おかしいなと思って画像をみるとSSが1000近くまで上がっていた。私のGRはシャッターボタンのすぐ隣がSS変更ファンクションとなってる。手前は絞りだ。おそらく撮影中に手が触れてしまったのだろう。しかしある程度予測していたことと、説明するのが面倒なのでSS優先で125設定、ここのダイヤルには触れないように、と念を押してから手渡した。

「オッケーです!」と去っていく彼女の後ろ姿に一抹の不安を拭いきれなかったが、なにぶん慣れないスピーチで緊張もしていたので原稿の暗唱に集中した。

予感は的中した。再び彼女が戻ってきて、「〇〇さん、なんか撮れる写真が、また、すっごく暗いんですけど。。」私は虚ろな目をしながら再びGRを受け取り確認した。そこでハっとした。

「ズームしようとしたら暗くなっちゃうんです。。」

彼女がいじっていたのは露出補正バーであった。なんと、マイナス4まで下がっている。しまった。説明するのを忘れていた。これはズームできないのッ。あまりにも多くの時間を単焦点に慣れきっており、それが普通になっている私がいた。GRに似た一般のコンデジはほぼ100%ズーム機能が付いているではないか。よって彼女の行為はごくごく自然である。

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「ごめん、これはズームできないから動いて、できるだけ近づいて撮って。それからシャッターボタン以外のボタンにはさわらない方がよいと思う」


その後なんとかスピーチも終え、写真もまあなんとか撮れていた。しかし125のシャッタースピードが30になっており、手ブレ写真も多かった。触ったのだろう。やはりGRは素人向きのカメラではない、と確信した。

話は変わるが、最近Leicaを持ち出す時、GRが露出計代わりになることが多い。ポケットにすっぽりと収まり、また起動スピードも異常に早い。通常の露出計と違って実際に撮れる写真が目で確認できるのは大変良いが、おかげで露出の勘がかなり鈍ってしまった。 これでは楽しみが半減してしまうので、GRはしまっておこう。