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Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

Leica Summilux 35mm asph. fle レビュー(備忘録)

イカユーザーならば誰もが憧れる35mm大口径レンズ。今回たまたま使用する機会に恵まれたので備忘録レビューをしてみたい。

レンズの性能や作りは誰がどう見ても最高峰なのは間違いないだろう。滑らかなヘリコイド(fleのためやや重さはある)や絞りのタイトなクリック感、上品な鏡筒の質感。呆れるほどぴったりとハマる金属製フードには1ミクロンの誤差も許してないのではと感じる。

Summilux 35mm asph FLE

写りはとても現代的であり、開放から中心部分はとことこんシャープ。そして合焦部とアウトフォーカスがボケを介して微妙な塩梅でつながっており、多くのレビュワーが書いているように、確かに独特の3Dエフェクトがかかっている。最短70mmで撮れば35mmでもかなりボケる。そしてFLEのためフォーカスシフトもない。

イカレンズにしては大きいサイズだが、フルサイズ35mm f1.4のレンズ群を考えると大変コンパクトである。よって問題点らしい問題点はないが、唯一挙げるとすればf1.4で撮らないと意味がないということだろうか。

極端な持論になるが、特殊な状況を除いて開放のみで何枚も撮ることは少ない。日中は特に、いくら最近のデジカメが1/8000対応といえど開放は使いにくい。ISO400 1/500 F13でほとんどのものはピント合わせしなくても撮れてしまうからだ。そうなるとSummiluxでなくともf2のSummicronの方が何かとよい、ということになってしまうし、実際に私は外出時はほとんどSummicronで撮っており、f2で困るシチュエーションはほとんどない。夜間も然り。

その立体感溢れる描写と情緒的なボケを狙ってモデル撮影など、ここぞという時の家宝的な使い方には大変良いレンズだとは思う。しかし、このように撮りたい対象がはっきりしている、つまり合目的にレンズを使う場合はコンパクトさはあまり必要ないかも。そうすると多少サイズは大きくなるが半額以下のプライスで性能のほとんど変わらないZeiss 35mm f1.4 distagonも検討の余地は多いにある。

 

Summilux 35mm asph FLE

しかし、ライカユーザーの多くはライカで撮るから、ライカのレンズだから意味がある、と考える方も多い。そのような意味でも予算が許すならばぜひ使ってもらいたいレンズであることには間違いない。