Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

50 mmの魅力

50 mmフォトグラファーで有名なHenri Cartier-Bresson。インタビュー中、なぜ50 mmを使うのかという質問に以下のように答えている。

It corresponds to a certain vision and at the same time has enough depth of focus, a thing you don’t have in longer lenses. I worked with a 90. It cuts much of the foreground if you take a landscape, but if people are running at you, there is no depth of focus. The 35 is splendid when needed, but extremely difficult to use if you want precision in composition. 

要するに、50 mmは被写体に注目した時の画角であり、被写界深度もある(パンフォーカスの余地がある)、90mmは50mmより対象物を切り取れるが被写界深度が浅い(ため前後に動く対象物などに対し実用的でない)、35 mmは素晴らしいレンズだが色々なものがフレームに入りすぎる。ということだろう。

Portrait of M
写真を記録ではなく芸術作品(Art work)として捉える時、撮影者が意図を持って”世界を切り取る”ということは大変重要なことであるが、非常に難しい。しかしもしも上手く世界を切り取れた時は、35 mmにはない魅力がつまっている。

In the suburbs of Tokyo

風景でも、十分に距離が稼げる(引ける)場所なら35 mmや28 mmよりも絵に存在感をもたらすだろう。歪みなどの変な癖もなく、自分の見たままの風景を忠実に切り取ってくれる。

Hot Spring resort (Kusatsu, Japan)

 

他の記事にも書いたが、50 mmは他のレンズにはない魅力がある。独自の世界感。もしその言葉にできない歯車が頭の中で合致した時、今より良い写真が撮れるようになることを願っている。