Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

ギアはシンプルにすべし(遠征備忘録)

数日前に秩父宝登山に登った。登山といっても日帰りのできる軽いハイキングコースである。久々の遠征でもあるし新しいバッグ(Peak design20L)の使用感(こちらは後日投稿予定)もかねてカメラを4台を持参した。それぞれa7s+SEL85、GRII、Plaubel Makina67、Leica M3+summilux50mm, tele-elmarit90mmである。念のためミニ三脚も用意して、カバン自体の重さが1.4kgあるため、総重量は10kgを超えていたと思う。結果として反省点が多く、これを備忘録として記す。

To the mountain

当日は異様に蒸し暑かったため徒歩を諦めロープウェーに乗った。山頂に着いてから中判のMakina67で1ロール撮影↑。10枚しか撮れないためあっという間に終了。さらに1ロール消費して、その後Makina67は役目を終え1kgのダンベルと化す。

Hodosan (Mt.Hodo)

その後ライカを取り出して撮影↑。ISO100の低感度モノクロフィルムを装填していたので木陰ではSummiluxのf1.4が本領を発揮。木の合間から降り注ぐ幻想的な光のベールを捉えたいがためにシャッターを切っているとあっという間に1ロール終了。

Quercus

奥宮で休憩。スピリチュアルな神社だ。

Untitled

それから職場の同僚おすすめ?の動物園へ。暑さのためか全くやる気のない動物達を撮影。この時は85mmと90mmが大変役に立った。

Zoo

その後、昭和の香りの漂う展望台レストランでアイスクリームを食べて徒歩で下山。という流れである。

こうして書いてみると、マクロ視点ではごくごく普通のいわゆる写真を趣味にしている大人の休日散歩のようであるが、ミクロ視点では様々な葛藤とストレスがあった。まず機材選択の問題点があった。このシーンはどれで撮るべきか選択に迷い、最後にはカメラの出し入れが面倒になってしまったため、最大で3台のカメラをぶら下げて(+ポケットにはもちろんGRII)稜線に佇む異様な中年男性の姿が露呈した。


そして重量の問題。これはジワジワとやってきた。私はマディソン郡の橋に出ているイーストウッドのような2台のNikon Fにモータドライブをつけて世界中を旅している、スチールのような膝を持ったベテラン写真家ではない。ごく一般的なシティボーイ?である。正直暑さもプラスして後半はバテてしまい写真を撮る気もなくなってしまった。今回は1人だったが、家族が一緒なら尚更問題だったであろう。

Mt. Hodo (Plaubel Makin 67)

カメラが好きになればなるほどカメラは増え、レンズは増え、後悔したくないので旅にはその全てを持っていきたいと考えるようになる。そして家路につき、気がつけば写真を撮ったという満足度のみ残り、森の香り、木漏れ日、鳥のさえずりなど旅の思い出は僅かに感じるのみ。

最近思うのはやはり何事も完璧を求めてはいけないという事。レンズの数をクリアするためにズームレンズを使うと今度はレンズの明るさ(F値)が気になり始める。デジタルの利便性は捨てがたいがフィルムも使いたい。35mmではなく中判フォーマットで景色を撮りたい。など。おそらく決して満足することはないだろう。シンプルにすればするほど良いものが撮れる、というKen Rockwell氏の言葉、よく理解できる。(多数翻訳があるので検索してみて下さい)