Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

写真と共時性(シンクロニシティ)

これは全て実話である。

不思議な事があるもので、今朝オフィスに入り、窓際の私のデスクの上にカバンを置こうとした瞬間、黒い物体があるのに気が付いた。ちょうど度入りのサングラスを外したところだったためディテールはよく分からないが、何やら毛並みらしきものが見える。

メガネをかけて近づいてよく見ると、コウモリだった。息はしていない。超音波を捉えるために発達した小さく尖った耳をピーンと立てて悲しげな真っ黒な目で私を見つめている。実物は初めてだが、作り物には到底思えない。(画像注意)

一息ついてから状況を理解しようと務めた。都市部のオフィスである。自然に侵入したとは考えにくい。それでまず誰かがイタズラ目的(嫌がらせとも)で置いたのかな、と考えた。しかし残念ながら私は人に恨みを買うような役職についていないし、そもそも嫌がらせでコウモリを置くという発想は奇抜でどこか知的で呪術的なユーモアがありすぎる。そもそも捕獲するのも大変だろう。思い当たる人間はいないし、洞窟の近くに住んでいる社員もいなさそうだ。それに死骸の近くに糞のようなものも落ちている。流石に糞までは置かないだろう。

とりあえず庶務課に連絡して掃除の方に来ていただいた。撤去の際、念の為作り物かどうか確認したところ、「触ると柔ンらかい、これは作り物ではにゃーだ」と掃除歴30年のシニア。

妻にも写真を添付メールする。返答「意外とカワイイかも」。まったく。女性には勝てそうにない。

知り合いの獣医師に連絡して聞いてみると、都市部では珍しくない。恐らく換気用のダクト、エアコン、扉開閉時に忍び入ったかどうかで、ありえない事ではない。それよりもたくさん病原体を持っているのですぐに消毒した方がよい、と返答をいただいた。それで実行。

その後コウモリについて調べてみる。生態はさておき、面白かったのはコウモリとは『蝙蝠』と書き、福の漢字に似ているため古来から中国や日本では縁起物として崇められていたとのこと。西洋のドラキュラのイメージが強いが、血を吸うコウモリは全体としてはわずかしかおらず、大抵は小さな昆虫を食べているらしい。

(病原体は気になるが)今回、福(幸運)が舞い降りたと考える事にした。何事も良い方向へ考えるのが健康の秘訣。脳内お花畑ぐらいがちょうどいい。

この話はまだ少し続く。実は先日上野動物園に出かけ、その時気になって撮った写真がこれである。

(Leica M6 Tri-X400)

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共時性シンクロニシティ)。

シンクロニシティは日本語では「共時性」と訳され、複数の出来事が意味的関連を呈しながら非因果的に同時に起きることである。しかし、因果関係自体が哲学的議論になってくるため、正確な理解は難しく、解釈の余地が大きいとする考えがある。Wikipedia 

 

まあこのような経験は初めてではないが写真を撮る行為が共時性のトリガーになったのならば、今度はサントリー金麦の写真でも撮って『檀れい』が現れるのを待つ事にしよう。別にファンではないけど。