Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

草津温泉とRZ67、ライカM6、旅の思い出

圏央道から関越、それから渋川伊香保ICで降りて約2時間。雄大な山々が連なるロマンティック街道を抜けてようやく草津に到着する。日本有数の温泉街。

車を適当な場所に停めてから町並みを散策する。民芸店や居酒屋が所狭しと並ぶ路地裏を浴衣姿の女性たちが時折、履きなれない下駄を引きずるようにして楽しそうに通り過ぎていく。季節外れの暑さと強い日差し、そして温泉街特有の塩気を含んだ湿気が夏の終わりを惜しむようにあたり一面に広がっている。

一息ついたところでまずは換算50mmのデフォルトレンズを付けたRZ67で辺りを撮影する。フィルムはFujipro 400H。青みがかったカラーが特徴で、ハイライトのトーンの粘りも素晴らしい。

Country side house Japan

Kusatsu Hot Spring Resort Japan

1ロール撮り終わったところで適当な蕎麦屋に入る。舞茸の天ぷらと鴨のつけ汁。やや細身の蕎麦をすすりながら窓から道ゆく人々を眺める。休日とあって親子連れ、カップルが多い。そして狭い路地にも関わらず車の往来が激しい。

上高地のように車を完全に禁止にすればいいのにな、と思ったが、所詮よそ者(観光客)の言い分だろう。なぜなら観光地と言ってもほとんどは普通の民家である。車を禁止にしてしまえばこの辺りに住んでいる人たちにとっては死活問題だろう。

そんなことを考えながらそば湯で薄めた鴨汁に最後の舞茸の天ぷらを少し浸して食べる。コシがあって美味しい。

コップの水を飲み干し勘定を済ませてから店を出る。相変わらず強い日差しで当分は陰る様子もない。

RZ67をしまい、M6を取り出す。レンズはもちろんcolor skopar 21mm。今回のように狭い場所、広い場所が混在している地区ではこの画角は大変使い勝手が良い。

Kusatsu Hot spring resort

あっという間に1ロール撮影。ここで一旦終了して宿へ向かう。チェックインを済ませた後、温泉に入る。草津の湯は独特の酸味?があり、そしてとても熱い。風呂を出てから仮眠をとる。午前3時起きの旅。流石に疲れた。その後食事。海外も良いが日本も素晴らしいと改めて感じる瞬間。

夜になってから再び街の散策。M6には勿論ズミルックス。f1.4はBokehが注目されがちだが、本来は夜間で活躍するもの。開放値の恩恵でシャッタースピードは1/30でも撮影できる。まさにハイスピードレンズ。もちろん写りも素晴らしい。

ライトアップされた街並みを光に反射した湯気がフォギー(Foggy)に着飾る。明け方のニューヨークがこんな感じだった。どこを撮っても絵になる幻想的な光景。結局ISO400 1/30 f1.4で全て撮影。フィルムは期限切れ間近のKodak Tri-X400。光(light)と霧はモノトーンがよく合う。画角(50mm)と最短1mで構図がとり辛い場面があったが仕上がりにはまあ満足。

Hot Spring resort (Kusatsu, Japan)


Hot Spring Resort (Kusatsu, Japan)

Hot Spring resort (Kusatsu, Japan)

フィルムが切れたのでここでようやくa7III。本当に残したいものはフィルムでフィジカルに保存したいため、最近旅にはデジカメを持って行かず、記録写真にはスマホを多用する。今回は夜間撮影と4K動画を撮りたかったため持参した。

しかしフィルムを使っているとデジカメの高感度には改めて度肝を抜かれる。ISO6400でノイズなしの手ぶれ補正。フィルムでは表現不可能な世界を手軽に実現できるようになったのは間違いないだろう。雨が降り出してきたので本日はここまで。

Kusatsu Hot Spring Resort

 

以前大荷物を持って宝登山に登った記事を書いたのだけれど、その時散々荷物はシンプルにすべしと反省したにも関わらず、今回懲りずにさらに重いRZ67を持参して草津を観光した。自分で言うのもバカバカしいが、結局私は写真を撮るのが好きなのだろう。
趣味にはお金を惜しむな、辛いと思うな、重量なんて気にしないのが一番なのかもしれない。

I love Leica M6..旅のお供に

M6 in the morning