Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

Summicron 50mm v4 第四世代 備忘録

お気に入りのズミクロンについて私的考察と備忘録。

おそらくライカMマウントのレンズ群の中ではトータルで最も安定性と信頼性の高いレンズだろう。フィルター径39mmのf2で暗いこと、またライカブランドによるプレミアで本来の性能価格の30%程度は上昇していることは否定できないが、そのコンパクトさはレンジファインダーがなんたるものかを再認識させてくれる。

Leica M4-P 'Cron50
写りはとにかく実直で質実剛健。f2ということもあるがフォーカスシフトなどの問題が無いため基本的に(カメラの距離計が正しければ)どの撮影距離でも狙った場所に正確にピントを結ぶ。それゆえ中心部は常にシャープ。もしピンボケしていれば撮影者の責任ということがすぐにわかる。

Nikko, Japan
絵的には凝縮された世界観、というイメージが似合うだろうか。とにかく50mmの画角内にぎゅっとコンパクトにまとめられている。収差が少ないためかもしれない。

Stone lanterns (Nikko Toshogu Shrine)

ボケ味はややうるさい。しかし背景に高周波物体(草や格子など)をいれない限りはそれほど気にはならないが、これは個人の趣向の問題なのでなんとも言えない。

Dreamsville
欠点としては素直すぎること。観察者の見たままをありのままに映し出す。そこにはなんの誇張も欠落もない。英語でいうwow effect(その名の通り、ワォ効果)は感じない。それを求めるのならばゾナーが適任だろう。商業プロのための信頼できるレンズ。ズミクロンは白シャツにネクタイ、ビシッとしたスーツを着た頭の切れるビジネスマン、ゾナー松田龍平のような親父譲りの狂気を感じることがあるが刺激的。

巷に溢れるズミクロンの大量中古在庫をみると皆内心は刺激を求めているのかもしれない。わたしはもうしばらく白シャツとトークしてみるつもりである。