Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

LEICA SUMMICRON-M 50mm F2 第四世代 レビュー

おそらくライカMマウントのレンズ群の中ではトータルで最も安定性と信頼性の高いレンズだろう。ライカのブランド価値が実性能価格の30%程度は上昇させていることは否定できないが、そのコンパクトさ、すこぶる優秀な光学性能はレンジファインダーがなんたるものかを再認識させてくれる。

Leica M4-P 'Cron50
写りはとにかく実直で質実剛健。F2ということもあるがフォーカスシフトなどの問題が無いため基本的に(カメラの距離計が正しければ)どの撮影距離でも狙った場所に正確にピントを結ぶ。それゆえ中心部は常にシャープ。もしピンボケしていれば撮影者の責任ということがすぐにわかる。

Nikko, Japan
絵的には凝縮された世界観、というイメージが似合うだろうか。とにかく50mmの画角内にぎゅっとコンパクトにまとめられている。収差が少ないためかもしれない。

Stone lanterns (Nikko Toshogu Shrine)

ボケ味はややうるさい。しかし背景に高周波物体(草や格子など)をいれない限りはそれほど気にはならないが、これは個人の趣向の問題なのでなんとも言えない。

Dreamsville
欠点としては素直すぎること。観察者の見たままをありのままに映し出す。そこにはなんの誇張も欠落もない。英語でいうwow effect(その名の通り、ワォ効果)は感じない。それを求めるのならばゾナーが適任だろう。商業プロのための信頼できるレンズ。ズミクロンは白シャツにネクタイ、ビシッとしたスーツを着た頭の切れるビジネスマン、ゾナー松田龍平のような親父譲りの狂気を感じることがあるが刺激的。

Tokyo Bay Blues