Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

レンズのカラー選びについて思う事

最近シルバー(クロム)のレンズとブラックボディの組み合わせが気に入っている。

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Zeiss C-Sonnar 50mm F1.5 ZM

これまでブラックボディにはブラックレンズが最良であると、ある種の先入観(目立ちにくい)を持っていたのだが、ズマロンなどライカのオールドレンズをブラックボディに合わせると中々雰囲気があって良い。

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そもそもほとんどのメーカーは色の選択肢が限られていて、大抵はブラック、高級モデルになると白など一目でそれと判るカラーをしている。ライカMマウントレンズは複数のメーカーがブラックとシルバーの2色展開をしている。せっかくなのであえてシルバーを選ぶのも良いかもしれない。

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Zeissに関していえば過去に2度ほど(現在も)シルバーを使ったことがあるが、クロムの鏡筒にブルートパーズのような青色(言い過ぎか)で掘られた距離計など、品があってとても良い。正直なところ、光学的には全く違いはなくとも雰囲気としてはブラックよりも好みかもしれない。

 

歴史的にはライカのボディやレンズはクロムのみであり、ブラックの方が珍しかった。富裕層相手の高級品であったカメラはシルバー食器と同じような、”一目見てそれと判る輝き” が必要だったのだろう。

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戦争が始まると反射を抑えるという名目で黒い塗装がなされ、戦後はそれまでの豪華絢爛な貴族社会の崩壊、質素で素朴なロハスライフやヒッピー、モードの流行とともに ”目立たない” ブラックのカメラとレンズが広く大衆に受け入れられるようになった。 つまり現在においてはレンズやボディがブラックでないといけない理由は、スタジオなどのストロボ多灯による意図せぬ散乱光を防ぐ目的以外では、無いわけだ。

 

アインシュタインの名言に、『常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。』『人生を楽しむ秘訣は普通にこだわらないこと。普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらお目にかかりたいものだ 。』とある。

 

たかがレンズやカメラのボディにこんな大げさな引用は全く必要ないが、自分の直感に従って好きに生きれたらどんなに良いだろう。

Tokyo Night

まあ、結局私も歳をとったのかな、と思う。日常生活においても若い時に比べカラーの選択が多くなり、身に付けるものが段々と明るくなっている。あと20年ぐらいしたらグレーヘアに白シャツ、チノパン、サンダルでライカ片手に新宿パークハイアットのニューヨークバーで昼間からビールでも飲みたいものである。