Cure of GAS

Castle Rock Photography

日々について淡々と書きとめてます。

Leica M6 レビュー

M6は1984年に登場した、いわゆるM4-Pに露出計を組み込んだモデル。M型フィルムライカとしての基本スペックは踏襲しており、ダイカストボディ採用で軽量化も実現している。

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Web上に溢れるM6のレビューを読むと、初心者向きだ、いや、むしろ玄人向きだ、質感が悪い(特にM3との比較として)、そしてやはりライカに露出計は邪道だとするものなど、様々な意見があるが、それだけ皆が夢中になるカメラだともいえる。

個人的にはM6は最もバランスのとれたフィルムライカだと思う。M3の重厚な質感に比べれば軽量化されたボディからはややチープな印象を受けるが、だからといって決して頼りない訳ではない。ライカはライカ。おまけにドイツで製造されているため、堅牢性は失われていない。

最大の特徴である露出計だが、ややクセがある。簡単に言えば、他のカメラのように露出計を確認しながらSSや絞りダイヤルを合わせるというような使い方には向いておらず、あくまで最終確認に使うのが良いだろう。よって全く露出感の無いユーザーよりもある程度の露出(サニー16)感を身につけた上級者の方が使いこなせる。

コツというほどでは無いが、ネガなら露出オーバー気味でも全く問題ないため、ファインダー内の露出計をみて三角のレッドが右側に出ていれば(両端に出ていれば適正露出)シャッターを押しても問題ないだろう。

ブラックモデルが比較的手に入りやすいのも良い。M3のブラックなど果てしないプライスタグが付いている訳でもない。もちろんクロム(シルバー)も大変良いけれど。

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2台目のライカM6

レビューがうまくまとまらないが、製造年が比較的新しいため故障の心配があまりない、というメリットもあり(私はM3で2度ほど痛い目にあっている)、これからライカに興味を持つ方なら大変にオススメしたい。

Sentimental Value

実は一時M型を全て手放して、しばらくライカ無しの生活に慣れていたのだけれど主人を失ったMマウントレンズ群を触っていると不思議なものでライカ熱が再発した。厄介な熱病。ぼちぼち楽しんでいきたい。