1993年、中判カメラで有名なマミヤから発売。RB、RZ、と続く最後の6x7モデル。
このカメラを使っている日本のカメラマンで最も有名なのは市橋織江さん。なんでもこの重たいカメラを担いでフランスを旅して回ったとか。
個人的には大変楽しめたカメラであり、作例も多い。今はもう手元にはないが思い出も兼ねて簡易レビュー。
このカメラは言うまでもなくレンズ交換式だが、基本的にセコール110mmのレンズ1本で大抵のものは撮れた。特に困ったことはない。
ウエストレベルファインダーで構図は非常にとりやすく、またデフォルトのマットが大変に明るいためマニュアルレンズでもかなり綿密なピント合わせができる。
中判ならではの美しいボケも楽しめる。
かなり大きいカメラで、重い。両手でガッチリと構えてファインダーを覗き込むポーズがデフォルトとなる。
フィルムバックは90度回転式で、カメラ本体を動かさずに縦横構図へのスムーズな変更が可能で、おそらくRZ67といえばこのシステムが最も有名ではないかと思う。
レンズはどれもすこぶる優秀。そもそもレンズ自体が大きいので設計に無理がなく、画質その他については全く問題がない。比較することはナンセンスだが35mmフォーマットとは次元が違う。
かなり(私にしてみたら)愉しめたカメラだと思う。しかしそこは小市民、一通り使ってしまった後では撮るものがなくなってしまい手放すことにした。
おすすめか、と聞かれれば、状況によると答える。例えばモデル撮影等に使用するのなら間違いなく良選択。旅に持参するのならお勧めしないがそれでもというのならば、ストレッチを欠かさずにね、と答えるだろう。皆さんも是非体験してみてください。