Cure of GAS

Castle Rock Photography

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Carl Zeiss Biogon 28mm F2.8 ZM レビュー

ZeissのMマウントレンズ群の中でビオゴンタイプは最も信頼のおけるレンズだろう。撮像はスカッと抜け、歪みも極限まで抑えられている。とにかく描写は素晴らしい。

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ビオゴンは 21mm、25mm、28mm、35mmがあり、この中でも28mmという画角はかなり地味な存在であるが程よく広角で、程よく遊ぶには最適なレンズ。またプライスもかなり抑えられている。

Tearoom

Tearoom

さらにこのレンズは最短50cmまで寄れるという大きなアドバンテージがある。フィルムライカなら70cmまでしか距離計がないためそれ以下は目算という話になるが、マニュアルレンズを普段から使っている方なら50cmの距離は感覚的にわかるだろう。それに28mmのF2.8では、50cmの被写界深度は前後3cmも余裕がある、多少のずれでもかなり合焦する。もちろんデジタルライカやミラーレスでのライブビュー撮影ならこの限りではない。

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最短50 cm

鏡筒も短く大変コンパクトで軽いレンズなのでM6につけっ放しでも全く違和感がない。プライスの面からも是非オススメしたいレンズだが、少々厄介なのが28mm枠がファインダー外周ギリギリのため、眼鏡をつけてM6を覗くとどうしても見えない範囲が出てしまう。もちろんこれはレンズの問題ではないけれど。

ところでビオゴン28mmといえばコンタックスのものが有名で、そちらもG2で使用したことがあるがかなりシャープ。そしてなぜかパースが強調され、より広角な印象を受けた。同じビオゴン名でも機種によって違いがあるのも面白い。機会があれば是非。