Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

CONTAX T2 レビュー

前回の T3 レビューに引き続き、今回は CONTAX T2 についてレビュー。

所感としては、チタン外装のためか、ボディはかなり頑丈で、見た目より重い(およそ 300 g)。サイズや重さでは T3 が圧勝だが、個人的にはホールド感は T3 よりも良好と感じた。

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沈胴式レンズで電源と同時にレンズがニュイイッとせり出してくる。レンズ鏡筒には絞りリングがあり、回すと絞り羽根が実際に動く。これは T3 と大きく異なる点で、なんというか直感的な操作ができるので大変好ましい。

さらに T3 で煩雑だった各種設定もT2の方が簡単にできる。ユーザビリティとサイズをトレードオフしたT3を選ぶか、マニュアルの操作感を残した T2 を選ぶかは完全に個人の好みによるが、これまで軍幹部のダイアル操作に慣れている方には T3 よりも T2 をオススメしたい。

レンズはSonnar 38 mm F2.8。個人的には、このレンズの焦点距離が T2 の最大の魅力であり特徴だと思う。

描写は独特な、個性的な写りをする。F2.8で最短 70 cmのため Bokeh などを狙うのは難しいが、それでも立体感のある写りをする。コントラストは T3 の Sonnar より低めで、モノクロフィルムと相性が良いと感じた。

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問題点としては、AFがイマイチで、よく外す。これは T2 ユーザー共通の悩みのようでWeb上では “T2ピント合わせのコツ” なるものが散見される。 ファインダーを覗くと実線と破線のフォーカスポイントがあり、破線は近距離用だが遠距離撮影でも破線を被写体に合わせると上手くいくらしいが、やはり外すときは外す。しかし日中で絞って街並みや風景を撮るのならば全く問題にはならないだろう。

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目に合わせるなど、詳細な合焦は難しい。

カメラの質感は非常に高く、所有する価値や喜びはあると思う。しかし一応30年近く前の電子機器なのでプライス的なもの(高騰中)と検討する必要があるだろう。海外レビューやフォーラムを読むと皆 T2 や T3 に大変興味はあるが故障時に対応できるストアがないため尻込みしているとのこと。この点日本は大変恵まれており、長野県のリペアサービス諏訪さんは今でも現役でCONTAX製品の修理を行っている。年々パーツ等が減って修理をお断りすることもあるらしい。そういった意味ではCONTAXのカメラは今買い時なのかもしれない。

 

機会があれば是非。

京セラ Contax T2 チタンシルバー 【定価120,000円】

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