東京散策に出かけた。といっても大それた事ではなく、ローライコードを鞄に入れて上野、根津、谷中あたりをブラブラ。撮るものがなければそれでいい。およそ3ヶ月ぶりである。
人混みを避けるために本郷の裏道を歩く。休日の東大周辺は静まり返っており、それが心地良い。 正午近くになるとさすがに人が増えてきた。昼食に適当なレストランを探すが、なんだか面倒になってきたので途中駅で買ったチョコバーをかじって休憩。これでいい。
天気も良く、撮影は順調だったがカメラを構えるたびに通行人にじろじろ見られ、ちびっ子達は遊びをやめてこちらを訝(いぶか)しげに見る始末。 そのため気に入った被写体を見つけても立ち止まらずに、一旦通り過ぎてから絞りとシャッタースピードを変えつつ、人気の無くなったところで再び戻ってから撮る。露出計を使う暇もない。
ローライコードをはじめとして、中判カメラは基本的に速写性が必要なストリートフォトに向く機材ではない。さらに人物モデルなど、被写体が決まっているなら、お辞儀をする姿が相手に緊張感を与えなくて良いという意見があるが、ストリートでは逆にその姿がかなり浮いてしまう。
気にしたら負け、だが、観光客の姿が激減している今日では一挙一動が目立つので少し気をつかう。 といってもやはり撮影散歩は楽しい。ハッとする出会いがあるし、ウォーキングは心身の健康にも良い。
今年使用フィルムは35mm 8本、ブローニー 15本
来年はもう少し楽しめる、かな。
良いお年をお過ごし下さい。