Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

お気に入りのカメラバッグ

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ONAのBoweryを使ってもう3年近くになる。カメラバッグらしくない外観と革のパーツ、サイズ感がちょうど良い。一眼レフを入れるにはやや頑張ってしまう感があるが、M型ライカのサイズ程度ならその他にフィルム、財布、スマホ、車の鍵などを入れても余裕がある。

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これまで色々なカメラバッグを使ってきたが、経験上私にとってはバッグの重さが1000gを超えたあたりで使いにくいと感じるようだ。リュックタイプは2kg程度でも平気なため、おそらく重さの感じ方の問題だと思われる。肩掛けタイプは特に影響しやすい。

ONAの製品はいくつか使用したことがあるが、Bowery以上になるとその重さが肩にのしかかってくる。フルレザーのモデルなどは特にそうだ。

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Billinghamのハドレーシリーズも好きで両方とも所有していたことがあるが、どうもONAのサイズのバランスがしっくりくるようで、結局ハドレーは知人に譲ってしまった。

 

一眼レフを移動させるときはIncaseのスリングバッグを使用している。これも使用してかれこれ3年近くになる。ナイロン製で洒落っ気はないが、容量といい、軽さといい、不満はない。はじめはスリングタイプに違和感を感じていたが、慣れれば背中から正面へとバッグの移動がスムーズにできる。海外では特に混雑した場所で素早く正面にバッグを移動できるので重宝した。

 

決局パーフェクトなカメラバッグは存在しないのだろうけど、いわば自然淘汰で考えると、時の洗礼を受け、現在クローザットに吊るされているこのバッグ達が私にとってはお気に入りということになるのだろう。

 

 

ONA カメラバッグ THE BOWERY (Smoke) ONA5-014GR 国内正規品

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思い出のカメラ:Nikon F100

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Nikon D700 ISO200 1/250 f2 (Nokton 58mm)

1998年の12月にF5の軽量版として発売されたモデル。私が実際に手にしたのはそれからおよそ4年後の2002年あたりだったと思う。当時付き合っていた彼女が偶然にも写真学校を出たカメラマンであり、愛機がF100だったためだ。

私はといえばロクに仕事にもつかず、音楽活動に夢中であった。当然彼女の仕事にも無理解であり、それが原因かは分からないが、しばらくして別れることになった。

F100を借りて何枚かショットしたことがある。残念ながらネガは全て彼女が保管していたため、今となっては知る由もない。大好きなSadeBy Your Sideを聴きながらネガを確認する彼女の姿をおぼろげながら覚えている。

「ねえ、ポートレート撮らせてよ」

付き合い始めて数ヶ月した頃、彼女がそう切り出した。思えば私の写真を撮るのはこれが初めてだったかもしれない。カメラはいつもそばにあったのになぜ今頃なのかと問いただすと、

「相手を知る時間が必要だったから」

 

当時私は自分の事しか考えられない若者だった。彼女の仕事や抱えている物事に見向きもしなかった。おそらく彼女は傷ついていたのだろう。40歳を過ぎた今なら理解してあげられるかもしれない。もっと写真や大好きなカメラについて語り合えるだろう。

数ヶ月前に整理していた棚から出てきた数枚の私のポートレート。光やアウトフォーカスの具合など独特のセンスを感じる。とても今の私には撮れそうもない。

けれどもいつか自分の妻をこんな感じで撮れればいいかなと思う。

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Nikon D700 ISO200 1/125 f2.8 (Nokton 58mm)

中古で手にいれたF100。状態は大変良い。フォーカスも合わせやすい。サイズも私の手にしっくりなじむ。今でもプロ機として十分活躍できるだろう。雨が止んだらオールドレンズの35mm f1.4を付けて散歩にでも行きたい。

思い出のカメラ:Nikon D40

また梅雨に逆戻りしたような天気が続いていて、せっかくの休みなのに外出もままならない。それで写真を整理していたらふと手が止まった。Nikon D40で撮られた写真である。

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ISO400 1/640 f13 18mm 川村美術館

思えば初めて一眼レフを購入したのが今から10年前の2007年、新婚旅行用に買ったD40だった。AF-S 18-55mm f3.5-5.6G EDII付きのレンズキットで確か7万円前後したと思う。それまで使っていたコンデジと全く違う感動を与えてくれた思い出のカメラである。

今ではほぼ全ての写真をマニュアル露出で撮っているが、当時は露出はおろか、APS-CやFFの概念もなかったため、ほぼ全てをPモードで撮影していた。画質については、今あらためて見直すとそれなりに綺麗に撮れている。少なくとも現在のカメラに明らかに劣るという画質ではない。

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ISO400 1/80 f4.5 20mm

この頃は2005年にEOS 5D、2008年にはNikon D700と、コンシューマー向けの比較的廉価版フルサイズ機が発売された時代でもある。両方とも今も所有しているが、画質的には十分現役で通用する。デジタルカメラの画質は10年前にすでに完成しており、あとは解像度をどれだけ上げるかで各社努力しているに違いない。

結局D40は2年ほど所有し2009年にAF-S DX 35mm F1.8Gを購入してからほどなくして手放した。撮りたいものもなかったし、何を撮っていいかも分からない、そんな心理状態だったのかもしれない。

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ISO200 1/80 f4.5 35mm (35mm f1.8G)

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ISO200 1/60 f4 35mm (35mm f1.8G)

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ISO200 1/10 f1.8 35mm (35mm f1.8G)

写真を見直すことでその頃抱いていた感情などがリコールされる。やはり写真は素晴らしいと思う。

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用

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Nikon デジタル一眼レフカメラ D40 レンズキット ブラック D40BLK
 

 

 

モノクロで撮る意味について

自家現像を始めると当然モノクロフィルムを買う機会が増えるのだが、ここで改めてモノクロ写真の魅力、そしてカラーでもモノクロ変換できるのになぜあえてモノクロフィルムを使うのか、について考察してみる。

モノクロの魅力については多くの書籍、ブロガーの方々が語っており、基本的には全てに賛同するが、最も共感するのは森山大道氏がAERAで語っておられた、

写すぼくの実感として、モノクローム写真には、多分に世界を象徴化し抽象化する感じがあり、カラー写真には、どこか外界を世俗化し風俗化する趣がある。

という見解だ。

自由度の高いモノクロ写真

私にとってはカラー写真はモノクロよりも支配的な感じを受ける。カラーに比べモノクロ写真は明らかに想像力をかき立てる。色彩が無い分、光や構図に着目できる。もちろんこれらはある程度写真について知識がある人間からの視点であり、一般的な人間から見たモノクロ写真は単純にお洒落な感じ、ぐらいなものだろう。けれども潜在意識の中ではどのような空間にも溶け込むことのできるモノトーンの魅力を感じているはずである。

光に対して純粋に向き合える

フィルム写真は趣味性の高いものであり、デジタル写真を撮る時とは心構えが明らかに異なる。その中でもモノクロでしか撮れないモノクロフィルムを購入し、装填し、シャッターを押すという行為には何か特別な心理状態が働くように思われる。

カラー写真は後で簡単にモノクロに変換できる。つまり選択肢が2つあり、おまけにトレードオフの関係ではなく同時に好きな時に享受することができる。反対にモノクロフィルムで撮ったものは、AIでそれらしく変換は可能だが、基本的にはカラーにすることはできない。光と構図のみで勝負する、いかにも日本の武士道に似た精神ではないだろうか。

世界の見え方が変わる

渡部さとるさんが著書で書いておられるように、モノクロ写真にどっぷり浸かると世界をトーン(濃淡)でしか見なくなるという感覚。長波長や短波長は濃く、中波長は薄いトーンができ、あとは明度のみ。世界をよりシンプルに単純化して捉えるには良い経験である。

www.satorw.com

フィルム単価が安い

いきなり実利的な話で恐縮だが、自家現像を行うことを前提に考えると、カラーフィルムを買うよりもモノクロフィルムの方が安くなる。これまで経験したカラーフィルムの最安値は150円ぐらいだが、現像が600円くらいかかるのでトータルでは800円前後となるだろう。モノクロフィルムは1本600円前後で買え、自家現像すれば可能な限り安くはできる。しかし以前にも書いたように、私にとって写真は仕事ではなく趣味なのでコストのことよりも大切なことは、いかにその瞬間を満足できるかである。

人間は想像できる唯一の動物である

Victoria Braithwaiteの著書“Do Fish Feel Pain?(魚は痛みを感じるか?)"によると、魚には未来を予測する能力があるらしい。しかし予測はできても想像、空想はできない。それらができるのはおそらくヒトのみだろうとしている。想像、空想はヒトのみに許された最高の贅沢かもしれない。

カラーだろうが、モノクロだろうが写真は想像力をかき立てるものだが、カラーとはまた違った感じを受けるのがモノクロ写真である。これからもぼちぼち楽しんでいきたい。

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Leica M3 Summaron 35mm across 100 Chigasaki beach

 

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Leica M3 Summaron 35mm across 100 Chigasaki beach

 

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Leica M3 Summaron 35mm across 100 Tokorozawa

 

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Makina67 across 100

All developed by Kodak T-MAX developer

 

旅するカメラ     エイ文庫

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LEICA ライカ M3 ダブルストローク

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モノクロ自家現像 #4 感想と反省

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Leica M3 Summaron 35mm F3.5 Across 100

思い立っておよそ1ヶ月、準備に2週間程度かかった自家現像ですが、なんとかうまくいきました。感想としては自家現像をやられた多くの方と同様、やってみればそんなに難しくはない、という感じでしたがイージーかと聞かれると、簡単ではないと答えると思います。しかしそれゆえに現像されたフィルムを見た時は40代になってから久々の感動や嬉しさを感じました。何よりフィルム写真についてより身近に深いところまで理解できるようになれたことは経験値として今後の糧になれば良いかなと思っています。

現像したフィルムですが、とにかくサンプルとしてなんでも撮っていたので冒頭をはじめとしてロクな写真がありませんが少々公開します。全てLeica M3とSummaron 35mm F3.5です。ズマロンを選んだのはモノクロにおけるトーンがとても綺麗なため、現像がうまくいったかどうかの確認になると思ったからです。

 

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Leica M3 Summaron 35mm F3.5 Across 100

自分で自分の写真の評価は恥ずかしくてできませんが、トーンという観点から見ると満足いく程度には出ており、それゆえ現像自体は上手くいったのかなと思います。

 

反省点

  1. まずダークバック内でのフィルム作業が手こずりました。やはり全く見えない中での手探りは思ったより難しかったです。練習用フィルムを使ってダークバッグ内での練習をお勧めします。
  2. 手荒れ。薬液による手荒れが起こりました。youtubeなど見ると皆さん素手でやっておられたので気にしてなかったのですが、まさかといった感じです。昔髪を染めるのにオキシドールを使ったことがありますが、あれに似たヒリヒリ感がありました。次回は手袋をして作業したいです。
  3. 道具を揃える。時間に追われます。文字通り秒刻みの作業となります。今回はメスカップなどを全ての薬剤共用で使いましたが、それぞれ分けて薬剤分だけ買ってしかるべきワーキングスペースを確保して効率よく作業したほうがよさそうです。
  4. スポンジ。ドライウェルがあってもフィルム後半にやや滴りが見られました。少しでもスポンジで吸い取るとよいかもしれません。
  5. 乾燥場所。今回は浴室でパターソンのフィルムクリップを使いました。案外乾燥が早くフィルムが軽くカールしました。湿度なども考慮したほうがよさそうです。

以上です。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。私は飽きっぽいので長く続くかどうかわかりませんが、今度はブローニーに挑戦したいと思います。ご覧いただきありがとうございました。

 

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LPL フィルムクリップ フィルムクリップFC-20 L60631

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モノクロ自家現像 #3

関東は不安定な天気が続いていますが、現像準備も整ったのでいよいよ実践にうつそうと思います。今回の大雑把なスケジュールです。

 

  1. ダークバッグ内でフィルム準備
  2. 現像液注入(液温20℃で5分30秒)
  3. 停止液(水)注入(液温20℃で30秒)
  4. 定着液注入(液温20℃で3分)
  5. 予備洗浄1分後、QW注入して1分浸す
  6. 流水で5分洗浄
  7. ドライウェルに1分浸して終了
  8. 乾燥

 

液温を20℃にする

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ダイソーで300円で購入したトレイに水を張り現像液、定着液のボトルを入れました。今の時期の水温は25℃くらいなので、5℃下げるために保冷剤を投入しましたが、なかなか下がりません。トレイの水温が20℃になっても現像定着液のボトル自体が20℃にならないと中の液体が20℃にならないため、ボトルを冷やすように工夫しました。

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25℃

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20℃

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20℃になったようなので、保冷剤を取り出します。さていよいよです。若干緊張しています。タイマーを押して現像液を現像タンクへ一気に流し込みます。

現像液から定着液、予備洗浄まで

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初期撹拌は30秒で、時々トントンしてやり気泡を抜きます。その後は50秒ごとに10秒間の倒立撹拌を行います。撹拌のタイミングと時間ですが、様々なものがあるようで、この50秒と10秒はトータルで1分になるため分かりやすくて採用しました。何れにしても今回は全く初めてなのであまり神経質にならずにやってみます。

終了10秒前に現像液を排出します。その後すぐにメスカップに入った20℃の停止用の水を流し込み10秒撹拌、10秒停止、10秒撹拌して水を排出します。忙しいです。

次に定着液を流し込みます。最初に30秒連続して倒立攪拌後、30秒毎に3回攪拌して、定着液を排出します。これで基本的には現像は終わりました。ひと安心です。あとはどのような状態であれ洗浄するだけなので気が楽です。

水洗

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流水洗浄中です。事前にQWに浸したおかげで流水洗浄時間が10分くらいに短縮されました。水がもったいないので途中で撹拌させたりもしました。

ドライウェルで終了

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ドライウェルに1分くらい浸しています。中性洗剤なので泡が立っています。混合は本当に適当に行いました。このあとはいよいよ開封?です。ドキドキです。

完成

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リールをガバッと開いて一気に取り外しました。最初真っ黒に見えたので完璧に失敗したと思いました。しかし...

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この瞬間は思わずすごい、と声をあげました。非常に感動する瞬間でした。このまま浴室で乾燥させます。乾くのが楽しみです。

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乾いたようなのでフォルダーに入れて透過光に透かしてみました。スキャンしてみないと詳細はわかりませんが、なんとなく大丈夫そう、な気がしました。

次回は感想と反省点を考えてみます。

モノクロ自家現像 #2

今回使用(予定)の現像液について調べたことをまとめます。

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現像液は粉タイプのD-76というものがもっとも一般的のようなのですが、粉末を秤に乗せて溶かしてという作業がどうにも自信がなく、また粉が飛散したらどうしようなど心配なので液体タイプを選択しました。

希釈と混合

濃縮液(原液)に水を混ぜたものを使用液と呼ぶようです。しかし原液と水の希釈割合に癖があり、製品には1:4とか1+4とか書いてあります。よく理解していなかったのですが、厳密には1:4と1+4は異なり、1+4は1:5と同じ表現になります。最近は1+4のようにプラス表記がほとんどのようです。silversaltさんがとても参考になりました。

現像液:Kodak T-MAX Developer

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マニュアルには1:4と表記してあったのではじめ悩みましたが、表のラベルに1+4とイラスト付きでありますのでそれで希釈します。作りたい溶液mlを5で割って原液の割合を決めます。今回は初めてなので35mmフィルム1本分の必要量300ml(パターソン現像タンクの場合)を作ります。原液60mlと水240mlです。

100ml用メスシリンダーで問題なく作れました。ラベルを貼って軽く撹拌させました。当日バタバタするのが嫌なのと、一晩ぐらい寝かせたほうが混合がうまく進むということであらかじめ作っておきました。 

現像時間

現像時間は使用フィルムと液温によって設定します。あらゆるフィルムと現像液の基準現像時間が載っているdigitaltruth photoによると、今回使用するFujifilm Neopan Across 100は液温20度で5分30秒とありますので、それで実行してみたいと思います。

定着液:Ilford Rapid Fixer

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Ilford社にこだわりがあるわけではないのですが、一応モノクロフィルムでIlford HP5+400を使用することがあるため、なんとなく気分的に選びました。500mlの大きさとかがあればいいのですが。

希釈は先ほどのkodakと同様に1+4なので計算が楽でした。ただ、定着液は少し多めに作りたいと思い、600ml(原液120ml+水480ml)作成しました。

定着時間

マニュアルによると液温20度で2分〜5分とあります。標準的な定着時間も3分のようなので、それで設定します。

停止液と水洗促進剤とドライウェル

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現像液を排出したらすぐに停止液を流し込んで現像を停止させるようですが、酢酸でも水でもどちらでも良いとあるので水にしました。

水洗促進剤は富士フィルムのQWを使います。今回の作業で唯一粉末状薬品で、おまけに2リットルの水に一袋とありますのでそれ用のボトルを購入しました。大きくて重いです。写真左の大きなタンクです。

最後にドライウェルですが、これは5mlに対して水1リットルで作成します。調べると要するに中性洗剤なのでそんなに緊張せずに作業後半に即席で作りたいと思います。

保存期間

マニュアルによると、KodakとIlford共に未開封の原液では保存期間2年とあります。水と希釈した使用液では、最も理想的な保存をした場合で6ヶ月とあります。反対にもっとも保存状態が悪いと2週間〜1ヶ月となるようです。

この数字は保存場所の温度や容器中の空気の割合に左右されるとのことで、特に容器中の空気の割合はかなり影響してくるようです。使用液はキャップギリギリまで作って空気の層を作らないようにするのが理想です。

コスト

最後にコストです。仕事ではなく趣味なのでコストについてはどちらでもよいのですが、結論から言うと正直私のような超ライトなフォトグラファーではコストはむしろ割高になるかもしれません。

今回購入した現像液と定着液を合計2リットルとして、およそ5000円です。フィルム1本あたりおよそ100ml(現像液、定着液それぞれ60mlずつ)の原液が必要になるとすると、20本現像できる計算になります。よってフィルム1本あたりの現像料は初期投資費用除いておよそ250円ぐらいとなります。

お店でモノクロ現像すると800円から1000円くらいかかるので確かに自家現像の方が安くはなりますが、液体の保存期間があるため最低でも月4〜5本くらい現像しないとコストパフォーマンスは悪いかもしれません。

しかしお店で出した場合、仕上がりまでに最低でも1週間かかります。私の1週間分の時間価値は恐らく給与の1/4ほどだと思います。時間をお金で買ったと思えば安いかもしれません。さらに自分で現像するという気分はDIYの感覚と同じであり、準備段階にもかかわらず私は幸せとワクワクを感じています。それで十分です。

 

 

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