Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

中判カメラ

2020年最後の東京散策

東京散策に出かけた。といっても大それた事ではなく、ローライコードを鞄に入れて上野、根津、谷中あたりをブラブラ。撮るものがなければそれでいい。およそ3ヶ月ぶりである。 Fujipro400H / 上野 人混みを避けるために本郷の裏道を歩く。休日の東大周辺は静…

Zenza ブロニカの思い出

中判カメラの中で、私が最初に手にした 6x6 フォーマットはゼンザブロニカだった。安価であったというのが入手の単純な理由だが、残念ながらファーストロールで手放す事になった。ある意味で不遇な、カメラである。 Zenza Bronica C2 ゼンザブロニカの名誉の…

Rolleicord Vb レビュー

正直なところ世間(といってもフィルム愛好家の狭いコミュニティだけれど)ではローライフレックスの廉価版というイメージが強く、往々にしてプアマンズフレックス(poor man's rolleiflex)などと揶揄されがちなのだが、それは全くの誤解である。 Rolleicor…

Rolleiflex 3.5F レビュー

この猛暑の中、マスクしながら外出、さらに撮影などとてもできそうにないので自宅で写真の整理。 無造作に置かれたアルバムの中からRolleiflexで撮られた写真が出てきた。 説明する必要もないだろう。ローライ二眼カメラの頂点。 F2.8にするか3.5にするかか…

Plaubel makina 67 レビュー

初代タイプは1979年にドイインターナショナルより発売され、広角レンズ搭載タイプのW67や220フィルムが使用可の670タイプがある。詳しい歴史などはWeb上至るとこに散らばっているためそちらを参考にされたい。 レビューの前に現状の報告だが、このカメラ、今…

Mamiya RZ67 Pro II レビュー

1993年、中判カメラで有名なマミヤから発売。RB、RZ、と続く最後の6x7モデル。 このカメラを使っている日本のカメラマンで最も有名なのは市橋織江さん。なんでもこの重たいカメラを担いでフランスを旅して回ったとか。 PARIS (市橋織江写真集) 作者:市橋織江…

Pentax 645 NII レビュー

1984年に初代モデルが発売されて以来、1997年にはオートフォーカス機能を備えたN、そして2001年にミラーアップを搭載したNIIとマイナー・メジャーアップデートを繰り返してきたハイエンドモデル。 2009年9月に発売が終了するまでファッションフォトグラファ…

Flexaret VI レビュー

長いこと記事にしようと思ってそのままになっていた備忘録レビュー。 このカメラを知ったのは本当に偶然で、チェコ出身の小説家クンデラの存在の耐えられない軽さを読んでいた流れでチェコスロバキアに興味を持ち始めた。同時期、不思議なことに幾つかの店舗…

風吹き荒れる中禅寺湖(奥日光遠征)

例年3月は妻と1泊旅行をするのが恒例で、北関東を中心に車で3時間圏内を散策していたのだけれど、このご時世、やむなくキャンセルをした。 そのかわりに1人で奥日光へ日帰りで行くことにした。まだ自粛要請が出る前の話である。まあ湖の写真を撮るだけだしク…

ヨーロッパ周遊記

前回に続いて:ヨーロッパへ持参したカメラは Hasselblad 500C/M、Rollei 35 そして GR II 。 選択には 1 ヶ月かかった。中判で撮りたいが如何せん大きい。フルサイズデジカメは必要だろうか、GR II で十分かな、などなど。まあよくある悩みだ。結局本能にし…

Hasselblad 500C/M レビュー

6x6フォーマットで最も有名な中判カメラ、ハッセルブラッド。80年代から90年代にかけて、およそ100万前後で販売されており、駆け出しのカメラマンが一生を背負う覚悟でローンを組んでいたとのことだが、現在は状態の良いものが当時の 1/10 の価格で手にする…