Cure of GAS

Castle Rock Photography

写真やカメラにまつわる話を淡々としていきます。

Biogon 35mm 2/35 ZM ショートレビュー

前回のSonnarに続き、Biogonについて私的考察をしてみたい。

 

coalfishsholco.hatenablog.jp

 

Biogon & Summicron

職場の同僚曰く「手放す予定なのでよかったらどうぞ」という流れで私の手元にきたものだが、結局返却してしまい今はもうない。ほとんど撮る時間もなくレビューするだけの作例もないが、まあ記念ということで。

正直なところライカMマウントの35mmレンズとしてはトータルで考えて大変お買い得ではないだろうか。鏡筒が長いためファインダーの右下をややブロックするが、それを差し引いてもコンパクトなサイズで取り回しに問題はない。1/3の心地よい絞りリングのクリック感やヘリコイドの動きなど十二分に国産?の精度の高さを味わうことができる。

描写はSonnarよりはるかにシャープでコントラストが効いたZeiss色。35mmという画角を生かしアーキテクチャーの撮影などでは少し絞るだけでマテリアルの質感まで表現できるだろう。そして比べてみて分かるのだが、画質という点からはSummicron 35mm asphと遜色ない。むしろ収差を抑えているため隅々まで端々しい描写をする。少なくともブラインドテストにおいてこの2つのレンズに明確な差は現れない。

「決して安くはないレンズだが、純正と比べ1/3の価格で買える。浮いたお金で妻と寿司バー(SUSHI BAR)にいくつもりだ」と話すNY在住マークさん(仮称)のレビューが大好きだ。

私は画質に差がなくてもSummicronとBiogonを入れ替えるつもりにはならなかったが、Biogonとの出会いがきっかけとなってsummicron asphを2ndの6 elements(6枚玉)に交換したことは否定しない。この話はまた後日、紫陽花が退屈な通勤路を青紫色に染める頃に書こうと思う。