Cure of GAS

Castle Rock Photography

日々について淡々と書きとめてます。

Zuiko レンズの魅力

前回に続いてオリンパスの話題。

OM-2N 入手をきっかけにいくつかレンズを試してみた。簡易レビューしてみたい。 総括すると、OM レンズは優秀で個性的、コストパフォーマンスに優れる。もちろん細かい点、例えば収差補正、解像度、コントラストでは現代設計のレンズと比較できない。しかしレンズの個性という点ではその存在価値は大きく、特にフィルムで使用するならば最良の選択肢といっていいだろう。以下3つのレンズについてレビューを記す。

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OM 50mm F1.4 SC

標準の大口径レンズ。いくつかのバージョンがあり、レンズ前面の表記で判別できる。手元にあるのはシングルコートの初期モデル。やはり開放からピシッと決まるレンズではなく、描写は相当に甘い。しかしそれが非常に心地よい。サイズもコンパクトで常用レンズとしてインドア、アウトドアに活用できるだろう。

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OM 35mm F2 MC

こちらも標準レンズ。歪曲収差がかなり、というか見事に残っており、個体差かもしれないが近接撮影でのフォーカスシフトと各種収差は猛々しい。しかしやはり憎めない。前回の記事でも書いたが、撮像の滲みが独特のウェット感を出しており、場所を選べば、例えば路地裏や下町など、そこいらの空気感を十分に表現できるだろう。カメラに装着したスタイルも良い。 同スペック?のライカズミクロンと比較はできないが、このレンズはどちらかといえばノクトン35mmの描写に近い。いうなれば元祖ノクトン、である。ライカでこの雰囲気を楽しみたいならノクトンを推す。

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開放は甘い

Nasty humid and hot

 

 

OM 28mm F2 MC

広角の大口径レンズ。こちらも収差が残るオールド設計で、開放ではかなり滲む。F11程度に絞り込んでも、例えばビオゴン28mmのようにビシバシとはいかず相変わらず柔らかい。かなり個性的なレンズで、海外レビューでは『何かがある』と絶賛する書き込みもある。 私は『何か』をまだ掴めてはいないが、開放で滲む世界は癖になる要素満載とは思う。

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One day

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以上ざっと所感を述べてみた。 大人のお小遣いでかなり遊べるレンズ群が揃っており、オリンパスは穴場。しかし個人的にメイン機として使うことはないと思う。

 

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OM 28mm F2

理由はやはりフィーリング?かな。 いいカメラとレンズです。皆さんもぜひ。

Olympus MFレンズ MC OM 35mm F2

Olympus MFレンズ MC OM 35mm F2

  • メディア: エレクトロニクス
 
Olympus MFレンズ MC OM 28mm F2

Olympus MFレンズ MC OM 28mm F2

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