Cure of GAS

Castle Rock Photography

日々について淡々と書きとめてます。

フィルムは存続すると信じる理由

謹賀新年。初号だがフィルムユーザーにとってはあまり喜ばしい話ではない。鮮やかな青みがかった色が特徴のFUJI PRO400Hが販売終了とのアナウンスがなされた。

このフィルムは国内で買えるものとしては大変安価で、ポートラの代わりとして長らく愛用してきた。だからと言って今回のアナウンスが私のフィルムライフにとって致命傷となるわけでは無いのだが、なんだかとても、まるでフィルムの終焉を暗示するかのように、切なく寂しいニュースである。

Sunny, sunny

個人的にはフィルムは今後も何らかの形で製造され続けると考えている。少なくとも後10年くらいは国内外で手に入らないという状況にはならないだろう。今回のPRO400Hのように原材料の調達が問題なら、これは今後違う代替案がみつかる可能性もあり、そもそも再び材料の調達が可能となり再販されるかもしれない。

そして何よりフィルム写真を愛するユーザーが世界中に何百万人(ひょっとしたら何千万かも)もいるという事実。年齢層も高く、個人資産もおそらく潤沢。フィルムカメラの中古市場規模は小さくはない。

Sentimental Value 

しかし製造コストは間違いなく上がり、フィルム写真はますます "金のかかる趣味" となることは避けようがないように思われる。

参考までに、私はフィルムのコスト(ネガやポジにするまで)を販売価格の1.5倍〜2.0倍で計算している。店に出そうが自家現像しようが同じである。1本1000円のフィルムなら最終的には1500円程度になる。

Road Trip #3

それでも好きなら、それが何か心の支えになるならば、"精神的安定用備品"として経費計上すればよい。

フィルム、いつまでも傍にいて欲しい。