謹賀新年、暇に任せて新宿のカメラ店をあちこち回り、New FM2 ボディ、そして50mm F1.4のレンズ、B&Wフィルムを現地調達して江戸川を撮影した。簡易レビュー。
ボディと大口径レンズを合わせて3万円台。もちろん安くはない、しかしライカに慣れていると金銭感覚が全く狂う。ライカユーザーからすればこの価格はほぼプラスレスに等しいだろう。
池袋から有楽町線に乗り換え江戸川橋で降りる。以前から行きたかった東京カテドラル。冬眠中の桜並木が連なる神田川沿いをぶらぶら歩きながら目についたものを切り取る。
ファインダーは見やすく、ピントの山は非常に掴みやすい。レンジファインダーとは明らかに異なる感覚。構図やピントを正確にする目的ならレンジファインダーよりレフシステムが優れていると聞いた事があるが、納得した。
FM2は意外に軽い。例えばライカM6にズミクロン35mmを付けておよそ900g、FM2に50mm F1.4Dではおよそ800gで100gも軽い。これは十分に違いを体感できるレベルである。巻き上げも悪くない。
気になるのはやはりシャッター音。静寂を切り裂くほどの爆音ではないが、レフ機の宿命である。個人的にはライカのカチリやコチリ、というサウンドが心地よい。
夕暮れで寒くなってきたので引き上げる。
自宅で猫を撮る。レフ機は最短距離がライカの2倍近く短い。大きな Bokeh も期待できそうだ。
良くできたカメラだと思う。レフ機とは思えないほどのコンパクトさと堅牢性。さらに物理シャッターが 1/4000 が素晴らしい。そして個人的に好きなセルフタイマー。露出計。魅力がたくさん詰まった名機。
Nikon と Leica とどちらが好きですか?と尋ねられたら、私は「オレンジとアップルの比較ですよ」と答える。しかし個人的には撮っていて楽しいのはやっぱりライカ、かな。